ISMP

津出身の映画編集者、里帰り講演

2008年6月19日、毎日新聞

フィルムエディター(映画編集者)として米国・ハリウッドで活躍する津市出身の横山智佐子さんの「里帰り講演」が2008年6月21日午後1時半から、津市羽所町のアスト津内のみえ市民活動ボランティアセンターで開かれる。入場無料で、横山さんがハリウッドに設立した映画学校の卒業生の作品も上映される。

ハリウッド映画製作最新事情

講演では「ハリウッド映画製作最新事情」をテーマに、デジタル映像時代の映画製作現場の現状やこれからの映像クリエーターに求められることなどについて語る。映画上映では、横山さんが2006年に設立した日本語で受講できる映画学校「インターナショナル・スクール・オブ・モーション・ピクチャーズ」(ISMP)の卒業生が在学中に監督した3作品(日本語字幕付き)を紹介する。参加申し込みは不要だが、定員は先着80人。

「アメリカン・ギャングスター」や「グラディエーター」など

横山さんは、津市出身。名古屋女子大学短期大学部卒業後に3年間の会社勤務を経て1987年に渡米し、カリフォルニア大学サンタバーバラ校映画科を卒業した。その後、フィルムエディターの道に進み、映画「アメリカン・ギャングスター」「グラディエーター」(いずれもリドリー・スコット監督)などのフィルム編集に携わるなど、ハリウッドの第一線で活躍する数少ない日本人の一人として知られている。

里帰り講演の問い合わせは三重映画フェスティバル実行委員会の田中忍事務局長まで。

ハリウッド留学の体験談や作品上映

2007年3月20日、中日新聞

一志の細野さんのトークイベント

アスト津

映画制作を学ぶため、米国・ハリウッドの映画学校ISMのに留学した津市一志町小山、細野陽一さん(26歳)の留学体験を語るトークイベントが2007年3月24日、津市羽所町のアスト津で開かれる。細野さんは「映画作りに関心のある人の参考になれば」と参加を呼び掛けている。

横山智佐子さんが設立した映画学校の一期生

細野さんは東京工芸大映画学科を卒業後、2006年夏、渡米。アカデミー賞作品を手掛けたこともある津市出身の映画編集者、横山智佐子さんが設立した映画学校の一期生となった。

映画学校で2006年9月から半年間、脚本作りや撮影、編集など映画制作全般について、横山さんや米国人講師から学んだ。卒業制作では監督を務め、16分間のファンタジー作品を完成させた。

監督として自作を撮るのが夢

細野さんは「多くの人が携わる映画作りで、一番大切な段取りについて、実践的に学べた」と振り返る。

2007年夏には米国の大学院に進学する細野さんは「将来、監督として自作を撮るのが夢。日常では見ることができないものを見せるような映画を作りたい」と話す。

3月24日は午後1時半から細野さんが、米国での留学体験や、映画への思いを語り、制作した作品も上映する。参加無料。問い合わせは、三重映画フェスティバル実行委員会の田中忍さんへ。

第3回三重映画フェスティバル、津

2005年9月20日、毎日新聞

伊勢志摩地域や四日市のロケ映画「逆境ナイン」

県民に三重の映画文化を知ってもらおうと、映画ファン有志で作る実行委が運営する映画祭「第3回三重映画フェスティバル」が、2005年10月8、9の両日、津市一身田上津部田の県総合文化センター・フレンテみえで開かれる。今回は伊勢志摩地域や四日市などでロケが行われた映画「逆境ナイン」の上映のほか、三重大学の学生有志が製作した自主映画も上映する。

小津安二郎、黒木和雄

2003年に、少年時代を松阪市で過ごした世界的巨匠・小津安二郎監督(1903~1963)の生誕100年を記念して第1回を開催。2004年は、四日市、津、伊勢の各地域の映画館で、松阪市出身の黒木和雄監督の映画上映などを行い、好評だった。

志摩市出身の山際新平さん

3回目の2005年は、三重県内で2000人以上の地元エキストラが参加して撮影された映画「逆境ナイン」を計4回上映する。2005年10月8日には、映画「逆境ナイン」のプロデューサーで志摩市出身の山際新平さんのほか、出演した松本実さん、松崎裕さんが舞台あいさつする。また会場では、主演の玉山鉄二さんが映画で実際に着た野球のユニホームも展示される。

成瀬巳喜男

10月9日は、“女性映画の名手”とも呼ばれる成瀬巳喜男監督(1905~1969)の生誕100年に合わせ、「晩菊」「成瀬巳喜男 記憶の現場」「キャメラマン 玉井正夫」の3本を上映。ハリウッドで活躍する津市出身のフィルムエディター、横山智佐子さんのトークショーもある。

三重大学らの「ミエノヨカン」

このほか、実行委の学生実行委員「ミエノヨカン」が夏休みを使って製作した自主映画「roop the room」も上映する。学生の下宿を舞台として不思議な空間を描いた作品で、脚本、撮影、編集まで、すべて学生が手掛けた。監督の三重大人文学部2年、真野偉さん(20)は、「初めての映画にかけた熱い思いが伝わればうれしい」と話している。

入場券は前売り1000円、当日1200円(自主映画は無料)。電子チケットぴあで販売中。問い合わせは県生涯学習センターまで。

三重県内でロケ、溝口作品上映

2006年10月31日、朝日新聞

津市一身田上津部田の三重県総合文化センター

三重と映画をテーマに2003年から開く「三重映画フェスティバル」(三重映画フェスティバル実行委員会主催)が11月25、26両日、津市一身田上津部田の三重県総合文化センターで開催される。没後50年にちなみ、溝口健二監督を特集。11月25日は溝口健二監督の助監督も務め、映画「悪名」で知られる田中徳三監督(名張市)が講演するなど上映前の解説も充実している。

三重映画フェスティバルは2003年の小津安二郎生誕100年を記念して始まった。毎年1回開催し、1年目は1万500人が映画を楽しんだ。

3年連続でベネチア国際映画祭の賞を受賞
フランスの巨匠ジャン・リュック・ゴダール監督も影響

溝口監督は3年連続でベネチア国際映画祭の賞を受賞。1956年に58歳で亡くなった。特集では、ベネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞した県内ロケ作品「山椒大夫(さんしょうだゆう)」など3作品を2日間に分けて上映する。「山椒大夫」の母子が再会するラストシーンは、志摩市の海岸で撮影。フランスの巨匠ジャン・リュック・ゴダール監督も影響を受けた。

11月25日は小学生時代に津市に住んでいた羽田澄子監督の記録映画「山中常盤」を上映する。近世初期の絵師・岩佐又兵衛の同名の絵巻「山中常盤」12巻を浄瑠璃の曲に乗せて描いた。羽田監督が上映前の解説を務め、上映後は羽田監督と山口泰弘・三重大教授の対談もある。

三重大学の学生の自主制作映画

11月26日は「サマータイムマシーンブルース」(本広克行監督)と、三重大学の学生らが撮影した作品など自主制作映画3本(無料)を上映する。

料金は溝口監督作品は1作品500円。「山中常盤」と「サマータイムマシーンブルース」は前売り千円、当日1200円。問い合わせは三重映画フェスティバル実行委員会へ。

ロサンゼルス映画批評家協会賞(歴代)

歴代のロサンゼルス映画批評家協会賞の作品賞一覧です。ロサンゼルス映画批評家協会賞は1975年に創設され、毎年1月の初めに前年に公開された映画の中から選ばれます。外国映画を選ぶが多いのが特徴。ゴールデングローブ賞、アカデミー賞の前哨戦として注目されています。

歴代の作品賞

2020年代
作品名
2020 「Small Axe」
2010年代
作品名
2019 「パラサイト 半地下の家族」
2018 「ROMA/ローマ」
2017 「君の名前で僕を呼んで」
2016 「ムーンライト」
2015 「スポットライト 世紀のスクープ」